髪の毛にキューティクルを与え、ダメージから守ってくれる「シリコン」入りのシャンプー。
ドラッグストアにならび、安く手に入る人気商品はたくさんありますよね。
しかし最近は「ノンシリコンシャンプー」のほうが髪に良いという話も良く耳にします。
いったいどちらが良いのか?2つの違いを調査してみました。
シリコンとは
正式名称はシリコーン。ジメチコン、シクロメチコン、シロキなどの成分があり、キューティクルを保護し、指通りをなめらかにする役割があります。
シリコンは、人体への親和性が非常に高く、低刺激。美容院では、シリコンの特性をよく生かしたものを使用しているため、サラサラになるのです。
しかし、シリコンはシャンプーに使われる成分の中でも一番高額な素材なので、ドラッグストアなどの安価な商品に入れるとなると、原価率が上がってしまいます。
良い特性のあるシリコンですが、ノンシリコンのほうが髪に良いと言っておく理由が一目瞭然です。
シリコンは、水にも油にも溶けない性質があるので、洗い残しから皮膚に炎症が起きたり、背中ニキビの原因になったりします。
肌を守るためにも、シャンプーハットを使用するのがよいでしょう。
ノンシリコンとは
ノンシリコン商品の成分には、ラウレス硫酸ナトリウムをはじめ、「◯◯硫酸」とつくものが入っています。
それらの成分は、脱脂力が非常に強く、25歳を超えた皮脂分泌力が弱まった頭皮には、少し刺激が強いものです。
界面活性剤の働きをマイルドにするために、コカミドプロピルベタインなど植物性の油を含みますが、入っている量は上記よりも少なく、液自体への粘度をだすためと考えられます。
シリコンに代わる保湿成分が重要といわれますが、配合されている分量が少なければ、効果も少ないのが現実。
ノンシリコンの良さとして、カラーリング・パーマが保ちやすくなる・シリコンの保護がないため髪が軽く感じる などがあります。
低刺激なシャンプーは?
そんな販売側の思惑に踊らされる私たちですが、いったいどのようなシャンプーを選べばよいのでしょうか。
それは、アミノ酸シャンプーです。アミノ酸シャンプーに含まれる、天然由来の成分が入っているか確認しましょう。
・ココイル系
ヤシ油が原料となり、優秀な成分です。頭皮に優しい反面、泡立ちは少ないのが特徴。
BOTANIST ボタニスト ボタニカルダメージケアシャンプー
・メチルアラニン系
人間と同じ弱酸性のため、刺激が少ないです。 洗浄力と頭皮への優しさを兼ね備えていますが、コスト面は高額です。
・ベタイン系
毛髪補修の効果と、保湿力があり、乾燥が気になる方へおすすめです。
・グルタミン系
頭皮に優しい洗浄成分、低刺激でパーマやカラーの持ちが良く、ダメージヘアに適しています。
・サルコシン系
グルタミン酸系より洗浄力や泡立ちは良く、適度な洗浄力と静菌性があります。ダメージヘアにもおすすめ。
髪の毛は、弱酸性がいちばんよい状態とされています。
ヘアカラーをしたばかりの髪の毛は、アルカリ性に傾いているため、酸性のシャンプーを使うことで、弱酸性に戻すといいでしょう。
髪の艶、頭皮ケアを重視するためには、「無添加」「天然由来」などのキャッチコピーを鵜呑みにせず、界面活性剤の種類で見極め、自分にあったシャンプーを選びましょう。
参考文献 // lalahair magazine // https://biz-journal.jp/2013/10/post_3038_2.html